あけましておめでとうございます。
我々、サッカーファンにとって、Jリーグ開幕こそが真の年明け。
来週からの開幕を控え、前年のJリーグ覇者・柏レイソルと天皇杯覇者のFC東京とが戦ったゼロックス・スーパーカップ。
当日会場に集まった多くのファンとは異なり、千駄ヶ谷にある英会話学校でのレッスンを終え、「まぁついでに」程度の気分で当日券を買った。
試合序盤、新監督ポポビッチを迎えたFC東京は、面白いようにパスを小刻みにつなぎ、魅力的なサッカーを展開する。
そんな流れを、文字通り一蹴したのが柏のブラジル人・ワグネル。
防戦一方だった柏にとっての初シュートが、彼の左足から放たれた強烈なロング・シュート。
前半26分の先制弾が、この試合を決定付けたと言っても過言ではなかった。
あれほどまでにテンポが良かったFC東京のリズムは、それ以降、最期まで戻らなかった。
結果だけ見れば、日本人を中心とした魅力的なサッカーを展開したFC東京が、ブラジル人の個の力を中心とした柏に惜敗した形になる。
しかし、FC東京のサッカーには未来の可能性を感じさせた。
数多くのチャンスを作りながらも、ゴールを決められない悪癖は、FC東京だけでなく、日本サッカー界全体の課題。
願わくば、FC東京のフロントが、仮に芳しい結果がすぐに出なくとも、長い目でポポビッチ体制を支援してくれたら、と思わずにはいられないゲームであった。
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