Friday 25 June 2010

OB訪問

出身大学の後輩からOB訪問を受けた。

大学4年生の彼は、僕の直属の上司が大学の先輩であることから、面接の相談に来たのだとか。

相談が終わった後、僕に声が掛かり、その学生と話をしてくれと頼まれた。

来週に面接試験がある、というスーツ姿の真面目そうな彼を近くの喫茶店に誘い、寝不足で疲れ気味の髭坊主である自分の姿を若干恥ずかしく思いながらも、1時間ほど話をした。

突然のことであったので、どういった話をすればよいか少し迷ったのだけれども、一般的なOB訪問などで繰り返される上っ面の会話が苦手なので、思っていることをありのまま話すことにした。

環境共生型の河川行政に携わりたい、という彼に、昔の自分の姿を若干重ねながらも、現実的な話をした。

僕も学生時代はそういう事業に携わりたいと思っていたし、自分がやりたいことを示すのは必要なことだけれども、東京の河川は環境だけを考える訳にはいかないから、多角的な視点の意見を持つといいのではないか、そんな感じのことを伝えた。

昔から年が上だから、とか、組織に長くいるから、などといったよく分からない理由で偉そうにされるのも、するのも嫌いなので、なるべくニュートラルな立場での意見を心がけた。

職場の雰囲気、良いところ、悪いところ。

矢継ぎ早に質問する彼に、正直な気持ちを伝えた。

5日後に行われるという面接に有益となる情報を伝えられたかは、正直自信が無いのだけれども、僕にとっての誠実な態度を取ったつもりだし、彼がそのことを、たとえ今すぐでなくても構わないから、理解する日がくればなぁ、と思った。

Monday 21 June 2010

pixy

常にわくわくするもの。

日常を忘れさせてくれるもの。

美しいもの。

それがサッカーだと思ってきた。

だから、どうしても楽しめない。

僕らの代表がいま、南アフリカで繰り広げているのは、非日常ではなく、日常。

誰も責任を取ろうとしない、自分の意見を主張できない、そんな日本社会の縮図のような気がしてならない。



ボールを持ったときに感じる無限の自由。

それこそが、サッカーの魅力だと思う。

もし、僕がいま、サッカー少年で、日本代表の試合を見たら、間違いなくスパイクを脱ぐ。

自分の意思を思いっきり表現できるスポーツ、例えばテニスなんかをはじめると思う。


だから。もし、僕と同じように、そんな息苦しい気持ちを抱えている人がいるとしたら、この映像を見てほしい。

20年前、この試合、この選手がいなければ、僕はサッカーの魅力にいつまでも気付かなかったかもしれないから。

http://www.youtube.com/watch?v=cJnPXwXrWSc

Sunday 20 June 2010

蔵前

台東区蔵前、という下町で働き始めて4年目になる。

今の仕事を始める前はこの辺りに縁が無かったので、働き始めた頃は色々と新鮮であった。

何より、浅草まで歩いて15分ほどで行ける。

お昼休みにふらっと浅草寺まで散歩、などということも可能であり、下町ライフを割りと
エンジョイしていたのであるが、流石に三年もいると飽きてしまう。

「そろそろ新宿にでも異動希望を出そうかなぁ」などと思っていた。


そこそこ大きい組織で働いている人なら、「仕出し弁当」というものは身近にあるもの
だと思う。

僕の職場にも、いくつかの弁当やさんが毎日届けに来てくれる。

この仕出し弁当、異様に安い。

僕が働く部署が頼んでいるお弁当は350円。

おかずが5品くらい入ってこの値段。

それなりに美味しいし、以前はよく頼んでいたのであるが、正直、ここまで安いとどんな食材が
使われているか不安になってきた。だから、最近はあまり頼んでいない。

美味しくて、食材に気を使っていて、気持ちのよい接客をしてくれるお店が、この辺りにないものだろうか。

ここ最近、ずっと思っていた。

そんな折、本屋でぱらぱら雑誌をめくっていると、職場のすぐ近くにある、和風料理屋さんを
見つけた。

その名は、「蔵前 結わえる」http://www.yuwaeru.co.jp/



店の前を通ったことは何回かあり、存在は知っていたのであるが、どういうお店か分からなかった
ので、特に気にもとめていなかった。

雑誌を読んだ翌日、早速行ってみると、味、雰囲気、接客と申し分ない。

玄米と汁物というシンプルなメニューだけれども、料理にしっかりと手が掛けられていることが
分かる。

以来、週に2~3回、足しげく通っている。

夜は居酒屋になるらしいのだが、最近は帰りが遅いこともあり、まだ行けてない。

「もう2~3年、蔵前で働いてもいいかなぁ」

そんなことを思い始めた。

食の持つパワーを実感。