Tuesday 30 November 2010

ナカタとナカムラ


@Orlando (Florida)

サッカーでは、試合前に両チームの選手が一人ずつ握手することがある。

2002年だったと記憶しているが、ナカタ・ヒデトシとナカムラ・シュンスケがイタリアで初めて対戦した試合のこと。

当時の日本のスポーツ・メディアは、

「セリエAにおける日本人初対決」

なんていう、どうでもいい話題で盛り上がっていた。

その試合の結果や内容は、まるで覚えていないのだけれども。

試合前の挨拶時に、「ナカタ・ヒデトシが、ナカムラ・シュンスケにウィンクを送った」

ということは覚えている。

1998年にイタリアにわたり、すっかり「イタリア人」になっていたナカタ・ヒデトシの先制攻撃に対し、その年にイタリアに来たばかりで、全くもって「日本人」のナカムラ・シュンスケは、ぎこちなくウィンクを返した、と記憶している。

「ナカタ・ヒデトシは、何てキザな男なんだろう」

当時は、そう思っていた。



今回の旅は、シンガポール、オーストラリア、アメリカとわたってきた。

シンガポールではさすがに無かったのだけれども、オーストラリアに入ってからは、街角で見知らぬ人と挨拶をすることが頻繁にある。

'Hi' などと声に出す挨拶をすることもあるのだけれども、手をあげたり、眉毛をあげたりする挨拶も多い。そして、たまにウィンクをされることもある。


カナダにいた4年前。

当時も沢山の見知らぬ人と挨拶をした記憶があるけれども。

ウィンクをされた記憶は無い。

それはカナダ人が、オーストリア人やアメリカ人よりもシャイだからなのか。それとも、ウィンクをされても、僕が気が付かなかっただけなのか。はたまた、僕がウィンクを受け入れるような雰囲気を醸し出していなかったからなのか。

はっきりとした理由は、分からない。


オーストラリアで初めてウィンクされた時は、少しだけビックリしたのだけれども。

慣れてくるとなかなか良いもので、こちらもウィンクを返すようになった。


けれども、トーキョーに帰ったあとに、例えばシンジュク駅なんかで見知らぬ人と目が合った時、特にそれが綺麗なお姉さんだったりした場合に、片目をつぶったりしたら。

やっぱりそのままケーサツに連行されて、しばらくしたら新聞に、「〇〇職員、セクシャル・ハラスメントで停職〇ヶ月」とかって載っちゃったりするんでしょうかね?

Monday 29 November 2010

おばちゃん


@ Orlando (Florida)

僕が使うバスの路線には、お世辞にも裕福そうな乗客はあまりいない。

そして、黒人のおばちゃんは、服装や態度など色々な面で、良くも悪くも豪快な人が多い。



ある夕方、図書館からの帰り路。

途中で、60歳くらいと思われる黒人夫婦がバスに乗ってきた。

白髪をアップでまとめて、ロングスカートをカッコよく着こなしたそのおばちゃんは、他の乗客とは、明らかに一線を画した雰囲気があった。

バスを降りるまで、その女性をチラチラ眺めながら、いろいろなことを想像した。

当たり前のことだけれども、その女性が、どんな職業に就いているのか、子供はいるのか、どんな生活をしているのか、僕には分からない。

けれども、そのおばちゃんのカッコよさは、そんな「どうでもよいこと」を遥かに凌いでいた。

国籍、人種、職業、性別、年齢。

人は歳を重ねるごとに、分かったような顔をして、色々なことをカテゴライズしてしまいがちだけれども。

かっこいいものは、やっぱりかっこいい。

Sunday 28 November 2010

My Life Without Movie


@Orlando (Florida)

'My Life Without Me'(「死ぬまでにしたい10のこと」)という映画を初めて見おわった時、
しばらく呆然とした。

余命2ヶ月と宣告された20代の女性が、旦那や子供、親の誰にもそのことを告げず、
「死ぬまでにしたい10のこと」を書き出して、静かに実行していく。

テーマの深さは勿論のこと、主演女優の存在感も、僕が呆然とした理由に含まれたいたように思う。

そのサラ・ポリーという、僕と同年代のカナダ人俳優は、数年前に初監督した「アウェイ・フロム・ハー」という作品で、アルツハイマーを病んだ妻に苦しむ夫、というこれまた深いテーマを取り上げた。

その彼女が現在、'The Best So Far'という作品を準備しているという。

カナダの片田舎に住み、1988年のソウル・オリンピック出場を夢見る柔道少女の物語。

主演は「ジュノ」のエレン・ペイジ。ライバル役にジェニファー・コネリー。

もう、この記事を読んだ瞬間、心の中で叫びましたよ、ほんとに。
テーマも、監督も、出演者も。こんなに揃っちゃっていいんですかね?

まだ企画段階で、撮影は2011年秋を予定いるそうなので、公開は数年先だろうけれど。

カナダのインディペンデント映画らしいので、僕の気掛かりは一つだけです。

日本の配給会社さん、お願いだから買って下さい。

もし買う気がないのなら、僕はカナダまで飛びます!

Saturday 27 November 2010

cafe with art


@Orlando (Florida)

施設を訪問したりする予定の無い日は、街の図書館に向かい資料を読んだりしている。

1日8時間以上PCや本と格闘していると、さすがに途中で気持ちが萎えてしまう。

そういう時は、気分転換にインターネットを使えるカフェを探すのだけれども。

せっかく外国にいるのだから、出来れば巨大なチェーン店ではなくて、地元に根ざしたお店に行きたい。

オーランドは、ダウンタウンにもショッピング街がないほど、「郊外中心」の街なのだけれども。

「アートカフェ」と銘打ったこのお店を見つけてからは、ここが市内の数少ないお気に入りの場所に
なった。

週末は、夜中の2~3時まで営業しているというので、

「何でそんな遅くまでやってるの?クラブユーザーのため?」

と聞くと、

「クラブには行きたくなくても、夜中まで街にいたい時ってあるだろ?」

うん、確かに。

http://www.rohoartandcoffee.com/

Friday 26 November 2010

look forward

                                
                           

@ Orlando (Florida)

セント・ピーターズバーグからオーランドまでは、バスを使った。

「車でどのくらいかかる?」

現地の人に、そう尋ねた。

「1時間半~2時間くらいかな」

バスの運賃は25ドル。

距離を考えれば高くはないけれども、他都市に停留するために遠回りであること、
それと乗り継ぎの待ち時間などもあって、結局door to doorで、8時間掛かった。

Time is Money

そう考えるならば、バスでの移動は、安くない。




長距離バスに限らず、街中を走るバスの利用にも、そのことが言える。

車社会のこの国で、公共交通機関といえば、もっぱらバス。

片道2ドルでも、バス停では大抵20~30分待つ。

車を持たない家庭は、自由に使える時間、例えば勉強時間や余暇の時間が減る。
生活が荒れる。貧富の差は、必然的に広がる。

この国に来る前から、こういう情報は耳に入ってきていたけれども。

我が身に降りかかってくると、切実。



ある朝、バスの中で新聞を読んでいたら、こんな記事があった。

「新たに就任するいくつかの州知事が、国内の高速鉄道導入に反対の意向」

その「いつくかの」州には、フロリダも入っていた。



テレビのニュースで、空港でのセキュリティ・チェックの一環で、最近導入された'Patdown'と呼ばれる身体検査への是非が盛んに議論されている。

警察官が身柄を拘束するときに、相手が銃を保持していないか確認するときに行うのが'Patdown'。

「いくらなんでも、あれを空港でやるのはやりすぎだろう」と考える国民が半数に上るらしい。

大した距離の移動ではなくても、高速鉄道が発達していないから、飛行機を使わざるをえない。

手荷物検査、身体検査、待ち時間、それに大量のCO2排出。

飛行機のデメリットは無数にある。

それでもやっぱり、高速鉄道はいらないんですかね?

http://www.usatoday.com/travel/news/2010-11-23-highspeedrail23_CV_N.htm

Thursday 25 November 2010

Alicia!



@Orlando (Florida)

セント・ピート・ビーチでは、白人に囲まれていたのだけれども。

オーランドでは、黒人に囲まれている。

ホテル周辺の住民は、ほぼ全員黒人。

こんな環境は、これまで経験したことが無かったので、若干とまどっている。


夜、ホテルに戻りテレビを付けると、映画をやっていた。

何気なく見ていたら、途中で「うむむ」と思った。

女優の一人の顔に見覚えがあり、どうやらこれは、Alicia Keysだなぁと。

'The Secret Life of Bees'(邦題「リリィ、はちみつ色の秘密」)という題名のその映画は、
公然と黒人差別が行われていた1960年代のアメリカ南部の町において、白人の少女が
一人、黒人の家族と生活を共にして、自らをみつめていく、という物語であった。

途中から見たこともあり、感想を言えるほどの意見は持てなかったけれども。

Alicia Keysは、本人同様、音楽の才能に恵まれた、意志の強い女性を演じていた。

彼女の表情を見るたびに思う。

意志が、顔を造りだすのだな、と。

Wednesday 24 November 2010

martial arts


@ Orlando (Florida)

ダウンタウンからホテルへの帰りのバス。

乗客は9割近くが黒人で、残りはラティーノと白人。

治安が芳しくない地域を通るので、

「旅行者じゃなくて、日系アメリカ人だかんね。なめんなよな。」

という雰囲気を、自分では出しているつもりなのだけれども、席に座った瞬間

「どっから来たんだ?」

なんて、隣のおっちゃんに聞かれたりする。

う~む。

日本から、と答えるとすかさず

「マーシャル・アーツ(武道)はやらないのか?」

う~む。おっちゃん、カンフー映画の見過ぎですよ。

それを聞いていた後ろの兄ちゃんが、

「日本から来たのか?東京に行くのが夢なんだ。クールなんだろ?」

う~む。確かにクールですが。

こういったやり取りは楽しいのだけれども、みんながみんな、いい人ばかりではないから。

しばらく、日系人でお願いします。

Tuesday 23 November 2010

nowhere me


@ Orlando (Florida)

ちょうど日本でも公開されているみたいだけれども。

ジョン・レノンの若かりし頃を描いた「Nowhere Boy」を観た。

映画は、実の母と、自分を育ててくれた伯母という二人の「母」と、17~18歳頃のジョンとの
関係を物語の中心に据えている。

何だか物語の構成が少し物足りなかったり、ポールとジョージを演じる役者が全然
似ていなかったり、と、不満をあげればきりがないのだけれども。

ホテルの部屋で眺めているアメリカの薄っぺらいテレビドラマに飽き飽きしていたので、
骨太なジョンを描いているこの映画を観たら、何だか気持ちがすっきりとした。

ちなみに映画の題名は、「Nowhere Man」というジョンの曲を基にしている。

Nowhere man, please listen
You don't know what you're missing
Nowhere man, the world is at your command

少し落ち込んだ時に、よくこの曲を聴く。

そう、世界はあなたの思うがままなんですよ。

きっと。

http://www.youtube.com/watch?v=AvLj72apGLI

Monday 22 November 2010

sprawl


@Orlando (Florida)

来る前から、予想はしていた。

きっと、しんどい二週間になるだろうな、と。

街の郊外にある、いくつかの某有名テーマパークで知られるこの街は、
どのガイドブックを開いても、ただひたすら、それらの紹介。

そして、買物は全て郊外のアウトレットで済ますものらしい。

「都市計画」なんて言葉は、きっとこの街には、ない。


ネットでホテルを検索すると、さらに憂鬱になった。

テーマパーク周辺のハイウェイ沿いに無数の格安ホテルがある代わりに、
ダウンタウンのホテルは1泊200ドル以上。完全に予算オーバー。

やむを得ず、格安ホテルの中から、ダウンタウンに一番近いところに予約をする。


グレイハウンドというバスで、夜遅く街にたどり着いた。

バスの停留所からホテルまではタクシーを使う。

「この辺は治安が良くないから、ホテルを代えたほうがいいんじゃないか」

運転手に、そうアドバイスされる。

翌朝、ホテルのフロントにいる女性に尋ねる。

「治安が悪くて近づかない方がいい場所を教えて下さい」

と。

「そこら中で銃が発砲されているんだから。どこだって危険よ!」

おばちゃんのその返答は、おおよそサービス業の人間のものとは思えないものではあったけれども、言っていることは正しいような気がした。

ホテルとダウンタウンにある図書館の往復。

きっとそれしか、答えはない。

Sunday 21 November 2010

逃した魚


Pictures in St. Petersburg

夕暮れ、橋の上で釣りをしている人をよく見かけた。

それが若い兄ちゃんだったりした場合は、よく挨拶をした。

「何が釣れるの?」

なんて聞こうかと思ったけど、魚の名前を言われてもどうせ分からないので
聞かなかった。


ある日、橋を渡ろうとしたら、歩道に大量の魚(しかも1本70~80cmくらい)が
打ち上げられていた。

びっくりしたのだけれども、どうやら怪しいおっさん2人が、橋の上から網を張っているようだった。

打ち上げられた魚の何本かは車道にまではみ出している。

歩道を通行するのは当然無理なので、車道によけて通過しようとしたら、怪しいおっさんの一人が

「キックしろ!」

と僕に向かって言っている。

最初、何を言っているのか分からなかったのだけれども、魚が車に轢かれないように歩道側に魚を蹴れ、と言っているようだった。

勝手に歩道を占拠しておいて、命令形はないよなぁ。そう思いながらも、やむなく蹴った。

サッカーボールの何十倍もの重量がある魚は、僕のインサイドキックでは大して動かなかった。

物凄い光景だったので、カメラに収めようかと思ったけれども、怪しいおっさん達が
怒りそうだったのでやめた。

逃した魚は、大きかった。

Saturday 20 November 2010

expectation


Pictures in St. Petersburg

アメリカの景気が芳しくない、という事実は勿論知っていたけれども。

これほどまでとは思わなかった。

セント・ピーターズバーグのダウンタウンを歩くと、半分ほどの店が閉まっている。

街では職がなさそうな人をよく見かけたし、歩いていると「ホームレスなんでお金を恵んでくれないか」と言われたりもした。

慈善団体が提供する無料の食事配給場所には、沢山の人、特に黒人が列をなしていた。

主要産業がツーリズムと漁業である、ということも大きいのであろう。

国が不景気になれば、国内の旅行者の懐に頼っているこの街も、大きな影響を受ける。

漁業も、BPの事故と無縁では無かろう。



この街にはダリ美術館を始めとした素晴らしいギャラリーが沢山ある。骨董街もある。

不況の影響を大いに受ける美術業界。

美しい文化だけは、残って欲しい。

Friday 19 November 2010

どっからどう見ても


Pictures in St. Petersburg

爬虫類。

Thursday 18 November 2010

cheers


@ St. Petersburg (Florida)

セント・ピーターズバーグという街は、25万の人が住むフロリダの中都市。

気が付いた人もいると思うけれども、名前の由来はロシアのサンクト・ペテルブルグ。

人口の3/4が白人で、残りはほぼ黒人。アジア系は皆無。

僕がいま泊まっているのは、その隣街でセント・ピート・ビーチという名のリゾート地。

人口が1万人にも満たない小さな街で、しかも99%は白人。

凄く保守的な人が多いのだろうけれども、住民は基本的に穏やかで優しい。

街ですれ違うと、2人に1人くらいは挨拶をしてくれる。

挨拶は、どんな人からでも気持ちの良いものだけれども、若い兄ちゃんが
挨拶をしてきてくれると、物凄く嬉しい。

写真に小さく写っている、自転車に乗りながら橋の下を覗いている兄ちゃんは、
スケーターのような格好をした「普通の」若者に見えたけれども、歩いている
僕を追い越す時に、わざわざ自転車のスピードを緩めて、早口でいろんなことを
喋りかけてくれた。

うん、こういう人間になりたい。

Wednesday 17 November 2010

the ratio


@ St. Petersburg (Florida)

この街の黒人の割合は全体の1/4。

けれども、バスの利用者の3/4は黒人。

それが、この国の現実。

Tuesday 16 November 2010

さばさばさば


@St. Petersburg (Florida)

せっかくフロリダに来たのだから、たまには魚を頂こう。

そう思い、町外れにある'Ted Peters Famous Smoked Fish'というお店へ。

'Smoked Fish' が「魚の燻製」ということは分かるのだけれども、どんな料理が出てくるのか
全く分からない。適当に、'Mackerel'(さば)と頼んでみた。

待つこと10分ほど。

見たこともない大きさの、さばの燻製がドーンとのったお皿が出てきた。

隣にピクルスやらトマトやら、ジャガイモなんかはあるのだけれども。

もう皿全体さば。

3秒くらい思考が止まったけれども、意を決し、タルタルソースに付けて食べ始める。

味は、悪くない。

ですが。

普段、出された食事を残すことは、滅多にしないのだけれども、さすがに無理でした。

さばだけでお腹一杯になることは、これまでも、そしてこれからもないと思う。

お皿の下に敷く紙のデザインがかわいかったので、店員のおばちゃんにお願いしたら、
頼んでもないのに3枚もくれた。

もう行かないと思うけど、あのおばちゃんの笑顔は良かったなぁ。

Monday 15 November 2010

追憶


@St. Petersburg (Florida)

他人から勝手に写真を撮られるのが好きではないので。

自分も、なるべくしないようにしているのだけれども。

あまりにも「出来た」絵だったので、こっそり撮っちゃいました。

ごめんなさい。

けど、悪くない写真でしょ?

Sunday 14 November 2010

beach rather than stage


@St. Petersburg (Florida)

夜中に目が覚めたので、ネットサーフィンをしていたら出会った。

「1、2、3、4」と数を唱えるリンゴさんのCMで世界的に有名になったFeist。

けれども、カナダ人の彼女には、やっぱりこういう音楽がよく似合う。

http://www.youtube.com/watch?v=yPkKacaGaGY

Saturday 13 November 2010

小さい頃は

@St. Petersburg (Florida)

アメリカの他の街を知らないのだけれども。

この街は、至るところに教会があるような気がする。

そして、やはり思ってしまう。

果たして、自分は何を信じているのだろうか、と。


ふと、「魔女の宅急便」を見たくなった。

そう、小さい頃は神様がいたんですよ。

きっと。

Friday 12 November 2010

coward


@St. Petersburg (Florida)

ホテルへの帰り道。

カンカンカン、と鳴り出したので、何だろうと思ったら可動橋のための踏切でした。

さすが漁業の街・フロリダ。

この後、可動部分を歩くのが少しだけ怖くなったのは、やっぱり僕が臆病者だからですかね?

Thursday 11 November 2010

場違い


@ St. Petersburg (Florida)

星の数ほどいるマニアとは比べ者にならないけれども。

The Beatlesはそれなりに好きで。

一番好きな曲はと考えると、'Here Comes the Sun' かなぁと思う。

イントロのギターの音色が物凄く綺麗で。
聴くたびに心が洗われる。


カナダのMetricというバンドの曲に、'Gimme Sympathy'というものがあって。
The Beatlesと'Here Comes the Sun'を賛辞したこの曲を初めて聴いたときは、耳を疑った。
数ある名曲の中から、これを選ぶとは。
さすがMetric!

Gimme sympathy
After all this is gone
Who would you rather be
The Beatles or The Rolling Stones?
Oh, seriously
You're going to make mistakes you're young
Come on baby, play me something
Like "Here Comes the Sun


先日、とあるレストランの前を通りかかったら、この曲が流れていた。
店の前で立ち止まり、耳を疑った。
フロリダでMetric?
南国で聴いても、やっぱりかっこよかった。

http://www.youtube.com/watch?v=LqldwoDXHKg

Wednesday 10 November 2010

tooth brush


@St. Petersburg (Florida)

歯磨き粉ない~?

Tuesday 9 November 2010

blueberry


@St. Petersburg (Florida)

「マイ・ブルベリー・ナイツ」という映画に、こんなシーンがあったことを思い出して、
思わずカメラに収めた。

香港の鬼才監督、気鋭の撮影監督、名立たる有名役者。

何もかもが揃いまくっていたその映画のストーリーは散々なもので、意気揚々と
向かった吉祥寺の映画館の中で、文字通りズッコケた思い出がある。

けれども、なにか心に触れるものがあったらしく。

その後も何回か見直している。

「語る」映画だけではなく、「感じさせる」映画があってもいいのかな、と思わせてくれる作品。

Monday 8 November 2010

salvador

                                  
@St. Petersburg (Florida)

何でフロリダにダリ美術館が。

とは誰しもが思うだろうけれども。

セント・ピーターズバーグの観光の目玉(というか、唯一の観光スポット)。

天才の世界は、凡人にはよく分からないことが多いのだけれども。

絵が抜群に上手いことは、凡人にも分かりました。

当たり前か。

http://www.salvadordalimuseum.org/

Sunday 7 November 2010

just leftover left

@St. Petersburg (Florida)

多分、少し疲れているのだと思う。

ホテルの部屋から出る気にならない。

深い眠りについているか、テレビをつけて映画やドラマを見ている。

こんな生活は、もうしたくない。

でも、そんな生活の唯一の収穫が、この音楽。

http://www.youtube.com/watch?annotation_id=annotation_637050&v=fxZL0LIxK-Y&feature=iv

Saturday 6 November 2010

異国

@ St. Petersburg (Florida)

約30年振りで、アメリカの地に足を踏み入れた。


航空チケットにある発着時間は現地時間表示なので、果たしてシドニーから何時間
掛かるのか、調べもせずに搭乗した。

「まぁ、せいぜい10時間だろう」

と。

途中、映画「インセプション」を観る。

これほど機内で観るのに適さない映画も珍しい。
全く持って意味が分からない。
知能指数?英語力?機内だから?
恐らく、その全て。

結局、ロスに着いたのは14時間後だった。

シドニーを朝の11時頃発ったので、眠気と疲れはピーク。

そんな僕を待っていたのは、スキンヘッドに髭を蓄えたアジア系入国審査官だった。

入国カードの記載欄に「ビジネス」とあったので、「No」と記した。
この旅で、僕はお金を一銭も動かさない。

入国目的を告げると、「ビジネス欄にマークを付けろ」と言われる。

「でも・・・」とつぶやくと、それが怒号に変わった。

ただでさえ疲れきっているのだ。

こちらの気分は、芳しいはずがない。

けれども、従わざるをえない。

「この次に研究で来るときは、絶対に商用ビザを取って来い。
一回目だから許してやる。分かったか?」

この状況で、ウィットに富んだ回答が出来る人を、僕は知らない。



空港で乗り継ぎ手続きをする。

周りには色々な人種、人間がいる。

全般的におっとりとしたオーストラリア人に慣れきっていたので、
外国にいるという緊張感が蘇る。

全く持って別世界に来た。
そんな印象を強く持った。

ロスからデンバー径由で、フロリダのタンパに着いたとき、
僕の腕時計はちょうど朝の11時くらいになっていた。

とにかく今は、少しゆっくりしたい。

Friday 5 November 2010

walk on

@Sydney (Australia)

I still haven't found what I am looking for

Thursday 4 November 2010

i love it

Pictures in Adelaide

オーストラリアでの生活が、終わろうとしている。

アデレードで二週間、シドニーで二週間。

初めての国・街で、戸惑うこともあることはあったけれども。

それ以上に、色々なことに恵まれていたように思う。

それは、人であり、街であり、自分の心の状態でもあった。

自分のブログを読み返してみたら、本当に色々なことを感じて
きたことを思い出した。

そして、自分のその思いを、うまく文章と写真に残せたと思う。

普段の生活でも、こんなに色々なことを感じられたら、と思うけれども。

それは、これからの自分の課題。

ともかく、いまは感謝の念で一杯です。

ありがとう。

では、オーストラリア君。

また、会う日まで。

Wednesday 3 November 2010

額縁

@Sydney (Australia)

この旅に出て以来、一つだけ気が付いたことがあるとすれば。

それは、僕は何かを感じ続けなければいけない人間である、ということ。

Tuesday 2 November 2010

unseen

@Sydney (Australia)

シドニーの郊外、Newtownにある小さなレコード屋さんで見つけた。


地元のインディー・バンド、'The Jazebels'


誰の音楽にも似ていない気がして、頭の中が少し混乱している。


http://www.youtube.com/watch?v=INaPSKmImbQ&feature=related

Monday 1 November 2010

precious things than products

@Sydney (Australia)

アデレードの居心地があまりに良かったので、シドニーという大都市になかなか馴染めずにいた。

見知らぬ人に道を聞けば優しく教えてくれるし、店で不快な思いをすることもないのだけれども。

人の多さと、雑多な街がどうしても肌に合わなかった。

そんな時、こちらで知り合ったオージーの友達に、

「絶対気に入ると思うから」

と言われ、Newtownという名の郊外の街に連れて行かれた。

駅を出た瞬間、すぐに分かった。

「あぁこれですよ、僕が求めていたものは」

彼にそう伝えた。

東京でいうならば、下北沢や高円寺のような雰囲気。

古着屋やカフェ、パブなどのお店が立ち並ぶ。

物で溢れかえっている東京のお店と比べると、質や種類は比べようもないくらい
「大したことがない」お店ばかりなのだけれども。

街を歩く人は皆、自分のスタイルを持っている人ばかりで。

お店に入ると、ナイスな笑顔をくれる店員がたくさんいて。

いまの僕にとって大事なことは、商品よりも街で生活する人なんだ、ということに
改めて気付かされる。

その日、僕はこの夏に東京で買ったエスニック調のニットと、裾をちょん切った
アーミーパンツを着ていた。

「なんか、完全にこの街の住人だよね。」

パブの屋上テラスでローカル・ビールを飲みながら、オージーの友達が言うその
セリフを、僕は笑いながら聞いていた。