常に良質な映画をピックアップし、同じ作品を一定期間上映し続けてくれる岩波ホール。
ここ何年か、足を運ぶ機会が無かったのだけれども、どのような作品を上映しているのか、常に動向は気にかけていた。
劇場で見る映画を決める際に、監督や俳優、作風などを総合的に判断する場合が多い。
それに加えて、月に一度、沢木耕太郎氏が新聞で連載している映画評に選ばれた作品である場合、劇場に行く大きな原動力となる。
フランスのマルセイユを舞台とした人間賛歌「キリマンジャロの雪」。
不況のあおりを受け、無職となった初老の男性と、彼を支える気丈な妻との物語。
ハリウッド映画で繰り返される非日常の出来事は一切無いが、作品が持つ包容力に関しては、どこの国の映画にも負けていない。
さすが文化大国・フランス!
と思わざるをえない作品であった。
http://www.iwanami-hall.com/contents/top.html
http://www.kilimanjaronoyuki.jp/
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