出身大学の後輩からOB訪問を受けた。
大学4年生の彼は、僕の直属の上司が大学の先輩であることから、面接の相談に来たのだとか。
相談が終わった後、僕に声が掛かり、その学生と話をしてくれと頼まれた。
来週に面接試験がある、というスーツ姿の真面目そうな彼を近くの喫茶店に誘い、寝不足で疲れ気味の髭坊主である自分の姿を若干恥ずかしく思いながらも、1時間ほど話をした。
突然のことであったので、どういった話をすればよいか少し迷ったのだけれども、一般的なOB訪問などで繰り返される上っ面の会話が苦手なので、思っていることをありのまま話すことにした。
環境共生型の河川行政に携わりたい、という彼に、昔の自分の姿を若干重ねながらも、現実的な話をした。
僕も学生時代はそういう事業に携わりたいと思っていたし、自分がやりたいことを示すのは必要なことだけれども、東京の河川は環境だけを考える訳にはいかないから、多角的な視点の意見を持つといいのではないか、そんな感じのことを伝えた。
昔から年が上だから、とか、組織に長くいるから、などといったよく分からない理由で偉そうにされるのも、するのも嫌いなので、なるべくニュートラルな立場での意見を心がけた。
職場の雰囲気、良いところ、悪いところ。
矢継ぎ早に質問する彼に、正直な気持ちを伝えた。
5日後に行われるという面接に有益となる情報を伝えられたかは、正直自信が無いのだけれども、僕にとっての誠実な態度を取ったつもりだし、彼がそのことを、たとえ今すぐでなくても構わないから、理解する日がくればなぁ、と思った。
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