Air(エール)のプロモーション・ビデオなんかを手掛けたグラフィック・デザイナーのマイク・ミルズ。
彼の初長編作品「サムサッカー」は、高校生になっても指しゃぶり(thumsuck)することをやめられない主人公を描いた不思議な作品だった。
そのミルズ、次の作品に選んだテーマは、「父親の死」だった。
妻を亡くした75歳の父が、「実は僕はゲイなんだ」とカミング・アウト。
洋服の趣味を変え、若いボーイフレンドを作り、残された人生を謳歌し始める。
そんな父親の姿を目にし、恋に臆病だった主人公が一歩足を踏み出す。
「サムサッカー」と同様、物語の中で、これといった大きな事件は起きない。
けれども、ミルズ自身のイラストがところどころに挿入される他、映像はセンスフル。
主人公のユアン・マクレガーの演技を筆頭に、心温まる作品であった。
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