Sunday 19 June 2011

obsession

英語に'obsessed'という言葉があって、日本語に訳すと「取り付かれている」ってな感じだろうか。

'They are obsessed with collecting'

そんな言葉がピッタリの夫婦をドキュメントした映画「ハーブ&ドロシー」を、東京都写真美術館で見た。
http://www.herbanddorothy.com/jp/index.html

夫(ハーブ)は郵便局職員、妻(ドロシー)は図書館司書。

ニューヨークに住む、夫婦揃って慎ましい職業に就く彼らは、生活費以外のお金を全て、現代アート作品の収集に費やす。

その数、数千点。

ついに、自宅のアパートに収納出来なくなったため、作品をアメリカ国立美術館に寄贈する。

彼らが少しでも「まともな」生活を送れるようにと、美術館側はお礼を贈呈するが、そのお金で彼らは新たなアート作品を買ってしまう。

そう、彼らを表すには、'obsessed'ほど適当な言葉は無いようにすら思える。



郵便局で働くハーブの元同僚が、彼をこう表現していたのが面白かった。

「物静かでシャイな男だったよ。彼がアート界では有名なコレクターであることなんて、誰も知らなかった。」

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