Thursday 25 August 2011

will

Jack Laytonというカナダの政治家が、癌のために亡くなった。

その記事を新聞で読むまで、彼のことを知らなかった。

ひょっとして名前くらいは聞いたことがあったかもしれないが、少なくとも、記憶の中には無かった。

カナダの最大野党を率いていた彼は、国民の誰からも愛された。
たとえ彼の政治思想に共感が出来ない人でも、その人柄には誰しもが好意を抱いた。

記事には、そう書いてあった。



死を覚悟した彼が、カナダ国民に向けて記した遺書を読んだら、何だか心の奥底がうずいた。

日本では、そこかしこで「感動した」という言葉が使われるが、英語では普段、'moved'よりも軽めの'touched'がよく使われる。

けれども、この遺書は僕の心を'moved'させた。

特に、カナダの若者に宛てた段落は素晴らしかった。

I believe in you.
Your energy, your vision, your passion for justice are exactly what this country needs today.
You need to be at the heart of our economy, our political life, and our plans for the present and the future.

僕は君達を信じている。
君達のエネルギー、ビジョン、正義への情熱は今日、まさしくこの国が必要としているものだ。
君達はこの国の経済、政治、そして現在と未来にわたる私達のプランの中核である必要がある。



そして、遺書はこう締めくくられる。


My friends, love is better than anger.
Hope is better than fear.
Optimism is better than despair.
So let us be loving, hopeful and optimistic.
And we’ll change the world

親愛なる友よ、愛は怒りよりも素晴らしい。
希望は怖れよりも素晴らしい。
楽観主義は絶望よりも素晴らしい。
だから、愛情を持って、希望を持って、楽観的になろうじゃないか。
そうすれば、僕らは世界を変えられる。



http://www.cbc.ca/news/politics/story/2011/08/22/pol-layton-last-letter.html

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