Friday 23 September 2011
おすぎ
その昔、テレビの映画プログラムで長いことプレゼンターをやっていたヨドガワ先生が、こんなことを言っていた。
『紹介する映画が、何も語るに値しない場合だってある。そんな時は、「あのシーンが素晴らしかった」とか、「あの俳優のこんな仕草が良かった」などと、何でもいいから褒められるものを探す』と。
日本の大手メディアによる映画評、音楽評を読んだり聞いたりしても、皆本当のことを記さないので、参考にならないことが多い。
例えば映画業界なんかは、一種のコミュニティが出来上がっている。
試写会には、毎回同じ評論家、業界関係者などが集まる。
当然、人間関係が少なからず形成されるので、評論家の人たちも、いつもお世話になっている人たちが携わっている映画の悪口は書けない。
そして、そんな状況を理解し始めた読者やリスナーは、評論家・専門家と呼ばれる人間たちを信用しなくなる。
全く持って悪循環。
そんな狭い業界にいるにもかかわらず、テレビ・タレントとしても名をはせるあの方は、作品をはっきりとこき下ろす。
そんなあの方が、「今年No.1! 見逃したら一生損する」
と語ったらしい、ロマン・ポランスキー監督の「ゴースト・ライター」を見た。
いやはや、見逃したら一生損するとは思わんが、よく出来た作品であった。
それにしても、ユアン・マクレガーは、米国人よりも英国人役の方がしっくりくる。
彼のブリティッシュ・アクセントを久しぶりに聞けたことも満足でした。
「今年No.1! 見逃しても損はしないけど、ユアン・マクレガー好きにはたまらない作品」
http://ghost-writer.jp/
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ツリーオブライフと、その作品、みてみよーう。
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