Saturday 10 September 2011

Jose


迎えてくれたのは、どこか東洋的な雰囲気を持つビバリーという名の女性だった。

彼女の温かい出迎えを受けた瞬間、部屋に入らずとも、そのB & Bでの滞在が心地良いものになることは、容易に想像できた。



ソルト・スプリングで作られたチーズ、ブルーベリー、卵なんかを用いて彼女が作る朝食は絶品。

さすがに、ニューヨークで菓子職人として働いていたというだけのことはある。

「朝からこんな美味しいものを食べていいのかね?」

などと考えながら、モグモグ。



ある朝、同じテーブルに座った男性と話をしていたら、アメリカのボルダーという街に住むスペインからの移民であることが分かった。

その瞬間、僕らの会話はfootballに。

「今のレアル・マドリーをどう思う?モウリーニョのサッカーはつまらない!」

マドリッド出身の彼は僕に同調を求めるが、如何せん、我が家にはテレビすらない。

「う~ん、まぁ彼のサッカーは退屈だけどさ。けどまぁ、彼はハンサムだし、華があるよね」

などと適当に会話をごまかした。


しかし、ソルト・スプリングでモウリーニョの話をするなんて、思ってもみなかった。

http://www.wisteriaguesthouse.com/index.html

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