迎えてくれたのは、どこか東洋的な雰囲気を持つビバリーという名の女性だった。
彼女の温かい出迎えを受けた瞬間、部屋に入らずとも、そのB & Bでの滞在が心地良いものになることは、容易に想像できた。
ソルト・スプリングで作られたチーズ、ブルーベリー、卵なんかを用いて彼女が作る朝食は絶品。
さすがに、ニューヨークで菓子職人として働いていたというだけのことはある。
「朝からこんな美味しいものを食べていいのかね?」
などと考えながら、モグモグ。
ある朝、同じテーブルに座った男性と話をしていたら、アメリカのボルダーという街に住むスペインからの移民であることが分かった。
その瞬間、僕らの会話はfootballに。
「今のレアル・マドリーをどう思う?モウリーニョのサッカーはつまらない!」
マドリッド出身の彼は僕に同調を求めるが、如何せん、我が家にはテレビすらない。
「う~ん、まぁ彼のサッカーは退屈だけどさ。けどまぁ、彼はハンサムだし、華があるよね」
などと適当に会話をごまかした。
しかし、ソルト・スプリングでモウリーニョの話をするなんて、思ってもみなかった。
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