Friday 26 November 2010

look forward

                                
                           

@ Orlando (Florida)

セント・ピーターズバーグからオーランドまでは、バスを使った。

「車でどのくらいかかる?」

現地の人に、そう尋ねた。

「1時間半~2時間くらいかな」

バスの運賃は25ドル。

距離を考えれば高くはないけれども、他都市に停留するために遠回りであること、
それと乗り継ぎの待ち時間などもあって、結局door to doorで、8時間掛かった。

Time is Money

そう考えるならば、バスでの移動は、安くない。




長距離バスに限らず、街中を走るバスの利用にも、そのことが言える。

車社会のこの国で、公共交通機関といえば、もっぱらバス。

片道2ドルでも、バス停では大抵20~30分待つ。

車を持たない家庭は、自由に使える時間、例えば勉強時間や余暇の時間が減る。
生活が荒れる。貧富の差は、必然的に広がる。

この国に来る前から、こういう情報は耳に入ってきていたけれども。

我が身に降りかかってくると、切実。



ある朝、バスの中で新聞を読んでいたら、こんな記事があった。

「新たに就任するいくつかの州知事が、国内の高速鉄道導入に反対の意向」

その「いつくかの」州には、フロリダも入っていた。



テレビのニュースで、空港でのセキュリティ・チェックの一環で、最近導入された'Patdown'と呼ばれる身体検査への是非が盛んに議論されている。

警察官が身柄を拘束するときに、相手が銃を保持していないか確認するときに行うのが'Patdown'。

「いくらなんでも、あれを空港でやるのはやりすぎだろう」と考える国民が半数に上るらしい。

大した距離の移動ではなくても、高速鉄道が発達していないから、飛行機を使わざるをえない。

手荷物検査、身体検査、待ち時間、それに大量のCO2排出。

飛行機のデメリットは無数にある。

それでもやっぱり、高速鉄道はいらないんですかね?

http://www.usatoday.com/travel/news/2010-11-23-highspeedrail23_CV_N.htm

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