@ Orlando (Florida)
僕が使うバスの路線には、お世辞にも裕福そうな乗客はあまりいない。
そして、黒人のおばちゃんは、服装や態度など色々な面で、良くも悪くも豪快な人が多い。
ある夕方、図書館からの帰り路。
途中で、60歳くらいと思われる黒人夫婦がバスに乗ってきた。
白髪をアップでまとめて、ロングスカートをカッコよく着こなしたそのおばちゃんは、他の乗客とは、明らかに一線を画した雰囲気があった。
バスを降りるまで、その女性をチラチラ眺めながら、いろいろなことを想像した。
当たり前のことだけれども、その女性が、どんな職業に就いているのか、子供はいるのか、どんな生活をしているのか、僕には分からない。
けれども、そのおばちゃんのカッコよさは、そんな「どうでもよいこと」を遥かに凌いでいた。
国籍、人種、職業、性別、年齢。
人は歳を重ねるごとに、分かったような顔をして、色々なことをカテゴライズしてしまいがちだけれども。
かっこいいものは、やっぱりかっこいい。
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