@Adelaide (Australia)
ホテルが高級住宅地にあるので、周りにオーガニック・カフェや、こジャレたお店が多い。
先日、何だか突然ココアを飲みたくなったので、何軒かある行きつけのお店の1つで注文した。
ところが、一向に伝わらない。
んん。ココアって英語だよなぁ、なんて考え始めた。
学生時代から英語の勉強は好きだったのだけれども、受験英語の弊害で、
発音とアクセントなんてものを気にしたことは、本当に一回も無かった。
27歳でカナダに行き、生まれて初めて「英会話」というものを習った。
ある日のクラス、「予算」という意味の'budget'という言葉を使ってみたら、
みんなきょとんとしている。
それもそのはず、僕は自信を持って「バッドゲット」と言っていた。
「バジット」ではなく。
「英語はゲルマン語とかラテン語とか、色々な言葉を寄せ集めてきた言葉だから、
発音に法則はありません。一つずつ、覚えてください。」
なんてひどい言語が世界の共通語になったんだろう。
そう思った。
カナダには4ヶ月しかいれなかったので、「発音だけはマスターしよう」と心に決めていた。
沢山の言葉と、その発音記号を眺めていたら、確かに規則は無いのだけれども、
「このスペリングなら、こんな感じの発音かな」といった感覚が付いてきた。
我ながら、「バッドゲット」の出発からよく頑張ったものだ。
ところでココアですが。
これまで発音したことも、誰かが喋ったのも聞いたことが無かったので、cocoaという
スペリングから判断して、「ココ~ア」「コッコア」などと試した。
3度ほど、考えられる範囲で発音してみたが通じないので、
「ミルクとチョコレートを混ぜたもの」と説明すると、
「あ、ホットチョコレートね。」
うん、そうとも言う。
ホテルに帰り、辞書でcocoaを調べる。
「コゥコゥ」って感じでしょうか。
やっぱり、英語を世界の共通語にしたのは、間違いだと思う。
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