Friday 10 December 2010

子孝行


@ Orange County (California)

オレンジ郡の空港からホテルまでは、タクシーを使った。

英語をあまり喋れない、東アジア系の運転手だったので、

「どこから来たの?台湾?それとも中国?」

と聞くと、

「韓国から」

5年前に移住してきた、という彼に、その理由を聞いた。「子供のため?」と。

「そう」

ホテルに着いたとき、料金メーターは33ドルだった。

釣りとチップのやりとりが面倒だったこともあり、20ドル札を2枚渡して、

「お釣りはいいから」

そう伝えると、彼は、

「いつ帰るんだ?その時は電話してくれ」

と言い、名詞を渡された。



「アメリカへの移住」といっても、色々な街があり、一概には言えないのだろうけれども。

一月生活してみて、この国が全体的に正しい方向に向いているようには、どうしても思えない。

自分の子供は、英語を流暢に使えて、高いレベルの教育を受けて欲しい。

その韓国人お父さんの気持ちは、物凄く分かるけれども。

タクシー・ドライバーとして、ただひたすら子供の教育のために必死に働くことが、果たして本当にその子供のためになるのだろうか、という疑問は拭えない。


ナイーブで、モラトリアム真っ只中の僕には、

「幸せそうな両親の姿を見せることが、子供にとって一番の幸せなのではないか」

なんて思ってしまう。

別に、そのお父さんが不幸せそうだった、という訳ではないのだけれども。

実際のところ、どうなんですかね。

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