Monday 20 December 2010

bomb!


@ Berkeley (Califronia)

国立という学生街で育ったからなのか。

街の中心に大学があると、何だか落ち着く。



最後の訪問地・サンフランシスコでの宿を、どこに取ろうかしばらく考えていた。

空港に近いデイリー・シティーとサンフランシスコで打ち合わせが予定されていることと、空港へのアクセスを考えて、市内に泊まろうかと思っていたのだけれども。

デービスという学生街にいたら、随分居心地がよかったので、サンフランシスコでも、郊外のバークレーという学生街に泊まることにした。



デービスからアムトラックという電車を使い、バークレーの駅に降り立ったら、駅前に何も無かった。

改札すらなく、目の前に道路が広がっている。

駅からはタクシーを使おうと思っていたので、少し呆然とした。

近くにいた人に、ホテルの住所を伝えたところ、

「そんなに遠くないよ。歩いて10分くらいかな。」

というので、歩き始めた。

トランク1つと、巨大なバックパック2つを抱えて。

その人はきっと、その事実に気付かなかったか、もしくは、その事実を軽く見ていたのだと思う。僕と同様に。

舗装の打ち継ぎ目ごとに、僕のおんぼろトランクは引っ掛かり。

汗だくになりながら、えっちらおっちら進んでいると、優しいおじさんが声をかけてくれたりした。



デービスで唯一不満だったのが、小さい街にも関わらず、見知らぬ人とはあまり挨拶をしないことだった。きっと、若い学生が多いからだろうけれども。

バークレーは同じ学生街でも、デービスに比べて格段に大きく、年齢構成も様々なようだった。

「うん、この街はいいぞ」

汗だくになりながらも、そんなことを考えていた。



「おい!そのトランクの中に入ってるのは爆弾だろ!!」



横断歩道の向かいにいた黒人のおっちゃんに、いきなりそう叫ばれた。

一瞬驚いたのだけれども、

「へへへへ~~」

なんて満面の笑顔を浮かべて、フィスト・バンプと呼ばれる拳と拳とを合わせる挨拶を、すれ違う時に求めてきたので、仕方なく応じた。

「おっちゃん、勘弁してよ・・・」

汗だくの僕には、そう返すのが、精一杯だった。

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