Thursday 2 December 2010

local production for local consumption

@ Orlando (Florida)

野球がシーズン・オフとなったこの時期。

テレビで中継されているスポーツと言えば、ひたすらアメリカン・フットボール。

「フットボール」といえば、「サッカーかラグビー」という固定観念がある僕にとって、テレビで映されている楕円形のボールを使ったそのスポーツは、別世界のものに写る。


アメリカに来て少し驚いたのだけれども。

「外国に行ったことが無い」

という人が、非常に多い。

その理由として、国内が十分に広いこともあるのだろうけれども、文化が国内で完結していることも大きいのではないかなぁ、と感じ始めた。

スポーツに限って言えば、野球、バスケ、アメフト。

彼らにとってそれらのスポーツは、「自分達が当然一番」という認識なので、特段、外国に目を向ける必要もない。

映画や音楽だってそう。

アメリカの「映画好き」を公言する人の大多数は、恐らく「フランソワ・トリュフォー」とか、「フランソワ・オゾン」なんて監督の名前は、聞いたこともない。



別に、外国に行くことが素晴らしいことだなんて思わない。

それに環境学的には、「地産地消」ほど素晴らしいライフ・スタイルは、恐らくない。



けれども。

仮に僕が、サッカーというスポーツに出会っていなければ。

紙吹雪で埋め尽くされた、物凄い雰囲気のスタジアムを作り出す「アルゼンチン」なんて国には、一生興味が沸かなかっただろうし。

オーストラリアで、「ハリー・キーウェルは男前なだけじゃなくて、やっぱりいい選手だよね~」なんて会話も、恐らく出来なかった、とは思う。

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