Saturday 11 December 2010

needle


@ Orange County (California)

別に、変な意味で興奮していた訳ではないのだけれど。

ホテルに帰ってズボンを脱ごうとしたら、不意に力が入ってしまい、ボタンが吹っ飛んでしまった。

持ってきた唯一のカジュアルなズボンだったので、ボタンを付ける必要性が生じた。

こんなことが起こるとは、予想だにしていなかったので、針も糸も無い。

ホテルのフロントに、「貸してくれないか」と頼むと、「ない」と言われた。

「いや、絶対嘘でしょ!」

と突っ込もうかと思ったけど、面倒だったのでやめた。

だって、ホテルに針と糸が無くて、どうするんですか?



「真面目な」ズボンを履いて、近所のドラッグ・ストアーへ。

店中探してみたのだけれども、見当たらない。

店内をふらふらしていたら、若い男の店員が、

「何か探し物?」

と声をかけてくれた。

両耳に、5cm程の大きなピアスの穴が開いているその兄ちゃんに、

「針ってないかな?」

と聞いた。




「針。・・・縫うための?」



「いやいや、縫うための「針」以外、他に何があるんですか!」

と、突っ込もうかと思ったほど。

分かりますかね?この面白さ。

鍵は、彼の2秒くらいの「・・・」ですよ。

これが、普通のおばちゃんとかとのやり取りだったら、何の面白さもないのですが。

つくづく、人間って偏見を持ってしまうものだなぁ、と実感。

因みに、そのピアス兄ちゃんのお陰で、「針」と糸は見つかり、晴れてボタンは付きました。

No comments:

Post a Comment